スタッフのたまきです。
お盆休みを利用して大河ドラマ「利家とまつ」の舞台になった金沢に行きました。
金沢は、加賀藩の前田利家が治め、代々の藩主は徳川将軍との結びつきを深め、百万石の大藩を維持してきました。
その面影も残り城下町の面影を残しており、金沢駅周辺は、新しい建物が立ち並び、古き良き日本の情緒と新しい感性がミックスされています。
金沢駅を降りて、まず出迎えてくれるのが、新旧の装いをもつ「もてなしドームの鼓門(つづみもん)」が出迎えてくれます。
まず、私が訪れたのが「ひがし茶屋街」です。
そこで、「国指定重要文化財志摩」を訪ねました。
囲炉裏、石屋、井戸など当時の面影を残し、芸妓が舞や太鼓を披露する「ひかえの間」などの粋な空間が広がります。
建物に入ってすぐの吹抜けの空間が京都の坪庭を思わせる空間が印象に残りました。
次に向かったのが「金沢21世紀美術館」です。
この建物は、世界的に活躍するSANAAの設計したもので、年間200万人を動員する観光スポットになっています。
家族連れなど子供も大人も楽しめるようになっており、「まちに開かれた公園のような美術館」というコンセプトのように誰でも気軽に訪れることができます。
この建物をまわっていると順路を非常に迷いました。
後で思い返してみると、それぞれが順路を選択できるようになっており、それがこの美術館の魅力のひとつではないかと考えます。
次の日は、「兼六園」に行きました。
兼六園の歴史は五代藩主前田綱紀が城に面した斜面に造った蓮池庭にはじまります。
兼六園をまわっていると、目につくのはやはり建物に目がいき、園内の中にあった「成巽閣」が気になりました。
「成巽閣」は、江戸時代後期、前田家13代斉泰が母・真龍院のために建てた奥方御殿です。
書院造り、数寄屋造りの2つの様式を組み合わせた建築です。
縁側の軒先には、「桔木」が使用され、庭を開放的に眺める工夫がされております。
桔木は、約40mm角、長さ10m余りの松木で、これを2m間隔に組み入れ梃子の原理で屋根を支えています。
これにより柱のない長さ20mの縁側になっています。
随所に小鳥や花のモチーフがちりばめられ、女性らしさが漂うとともに、華やかな意匠が、加賀百万石の栄華をうかがわせます。
今回の金沢の旅は、道行く人、店の人、ホテルの人などいろんな人と話しながら旅を楽しむことができました。