いよいよ関東地方も梅雨入りとなりました。
例年と比べるとやや遅い梅雨入りだそうですが、
梅雨入り前にしばらく雨が続いた日もあったので
気持ち的には正式な梅雨入り前から梅雨のような気分でいました。
5月の建設資材の価格です。
今月値上がりしたものは、下記の8項目
異形棒鋼:87,000円/t(先月比+8,000円、10.1%上昇)
H型鋼:90,000円/t(先月比+6,000円、7.1%上昇)
中厚板:92,000円/t(先月比+4,000円、4.5%上昇)
管柱 杉(KD) :70,000円/m3(先月比+6,000円、9.3%上昇)
コンクリート用型枠合板:1,370円/枚( 先月比+50円、3.7%上昇)
600V ビニル 絶縁電線 :28.6円/m(先月比+0.7円、2.5%上昇)
軽油:99.0円/l(先月比+1円、1.0%上昇)
鉄スクラップ:40,000円/t(先月比+6,500円、19.4%上昇)
今月値下がりしたものはなし
5月は値上がり項目が8項目、値下がりなしと
先月の7項目値上がり同様、値上がり項目が多く目立ちました。
依然として「ウッドショック」の話題がニュースになっています。
アメリカの先物取引などでは若干値が落ち着いてきたものの、
依然として高値圏で推移しており、
アメリカでの建築需要増に加え、人手不足等から流通も滞っていることが
より高値になっている一因とのことです。
日本でも、一部ハウスメーカーが値上げを実施したという報道がありました。
構造材の純粋な増のみであれば、全体価格からの上昇率は
左程大きくはありませんが、
材の入荷目途が立たないことによる請負自体の見送り、
中規模以上の特殊案件等は後回しになっているという、
二重三重の玉突き事故のような状況が起こりつつあります。
先が見通せない中、夏過ぎまでは
着工見送り等少し静観といったところも多いようです。
来月以降も価格動向については引き続き注意が必要になりそうです。
※上記価格はいずれも東京での数値。一般財団法人 建設物価調査会を参照
※過去の価格動向はこちらも参照ください
荻原雅史建築設計事務所
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