かがわの家ジュピター　/　Kagawa House Jupiter

東京都あきる野市　/　障がい者向けグループホーム（寄宿舎）　/　鉄骨造　/　3階建　/　618㎡　/　写真： 中山 保寛

設計・監理：荻原雅史建築設計事務所

構造設計・監理：村田龍馬設計所

設備設計：建築エネルギー研究所

施工：神稲建設

雁行することによりそれぞれの居場所をつくりだす

あきる野市の知的障がい者向けグループホームの計画です。自閉症や行動障がいを伴う成人の自立した日常・社会生活を支援するため、2ユニット（1階5名・2階7名）と短期入所で構成されています。老朽化した既存施設の移転計画として進められました。

敷地は北側が交通量の多い都道、東側が住宅街へ続く細道に接し、周囲は戸建て住宅が並ぶ静かな環境です。計画では、都道の騒音対策、近隣へ日影や圧迫感を与えず生活音への配慮を行うこと、プライバシーを確保しつつ入居者が解放感を得られることが求められました。

典型的な直線型ユニットを避け、中庭を囲む雁行配置を採用しています。各居室は一つひとつ異なり、たまり場や“ひみつ基地”のような小空間が生まれることで、個性ある居場所や回遊性のある動線、中庭を介した奥行と変化に富む空間を実現しています。

This is a plan for a group home for individuals with intellectual disabilities. It consists of two units (5 residents on the first floor, 7 on the second floor) and a short-stay facility.
Avoiding typical linear unit layouts, it adopts a staggered arrangement surrounding a central courtyard. Each room is uniquely designed, creating small spaces like gathering spots and “secret hideouts.” This fosters individualized spaces, fluid circulation paths, and a richly varied spatial depth mediated by the courtyard.

Translated with DeepL.com (free version)