ホームページをリニューアルして、幾つか近作も紹介させていただきました。
そこで、少しブログで計画についてご紹介できたらと思います。
新しくHPに紹介させて頂いた、積み重なりの家と板橋小茂根の家
どちらの家も特徴の1つが玄関まわりです。
特に玄関扉は、両方木製の造作とさせていただき、建築のひとつのポイントとなっています。
都内などの狭小地や道路幅員が狭い場合、
法規制の延焼ライン(1階だと道路中心線または隣地境界から3m以内の範囲)の範囲内に
扉がかかることが多く、純粋な木製建具は使えないのですが、
たまたま(敢えてという部分もありますが)両建築共に、エントランスの位置が
延焼ラインの範囲外で計画することができましたので木製(レッドシダー)の引き戸にさせていただきました。
玄関扉を考えるとき、いつも悩みなのがなかなか、既製品でシンプルで気の利いたものが無いということです。
色の選択しも少ないので外壁と合わせるのも難しいし、
変にデコラティブなものが多く玄関扉だけ浮きかねないものが既製品では実に多いです。
やはり、毎日帰ってくると家族よりもまっさきに顔を合わせるのがエントランス。
扉だけが過剰に演出的でなく、エントランスまわり全体でバランスのとれた落ち着いた雰囲気を
つくることが大切ではないかと思っているので、設計の際も結構こだわることが多いです。
おかげさまで、この2つのプロジェクトでは、施工の方にも、とてもよい仕事をしていただき
とても美しく仕上げることができました。